伝わる英語プレゼンの話し方&成功の秘訣
【ネイティブ講師監修】

更新: 2022-3-6

本記事では、ネイティブ講師監修による伝わる英語プレゼンの話し方や成功の秘訣をお話しします。「英語を話すだけで一杯いっぱい」という方は、日本語であれば得られたであろう重要なチャンスを逃してしまっているかもしれません。

5分後、本記事を読み終える頃には、きっと英語プレゼンに対する恐怖が半減するでしょう。「知ること」は緊張や不安を和らげることにもつながるのです。

英語プレゼンと日本語プレゼンの違いは?

英語で行われるプレゼンは、日本語で行われるプレゼンと異なります。まずはそれぞれの違いを知り、英語プレゼンの特徴を掘り下げていきましょう。

英語プレゼンは「自信が大事」日本語プレゼンは「謙虚が大事」

日本ではしばしば、ビジネスにおいて謙虚であることが求められます。日本では「まだまだ未熟ですが」と言ったり、「はい、そうですね、はい、仰る通りです」と首肯を繰り返したりといった謙虚な行為が評価されますよね。しかし英語プレゼンでは「少し過剰かもしれない」と思うくらい自信を持って臨みましょう。グローバルでは、自信なさげに主張をする人の提案よりも、自信満々の人の提案の方が説得力があるものです。

英語プレゼンは「序論・本論・結論」日本語プレゼンは「起承転結」

人前で英語で話すときの基本型は「序論・本論・結論」です。序論では、なぜプレゼンをしているのか目的を明確にし主張や提案を行い、本論でその主張や提案を根拠や事例と共に肉付けし、最後に言論を簡潔にまとめます。一方日本語プレゼンは「起承転結」の形で、徐々に結論に近づいていくパターンが一般的です。日本語では主張や提案を前に持ってくると「主張しすぎ」という印象を与えてしまうかもしれませんが、英語の場合、気にする必要はありません。

英語プレゼンは「パフォーマンス」日本語プレゼンは「報告会」

英語プレゼンは大きな身振り手振りを交え聴衆をストーリーに惹き込むなど、パフォーマンス的要素が強いです。一方日本語プレゼンは感情を抑え事実を伝える報告会のような側面が強いでしょう。そのため英語プレゼンをする際は、観客を楽しませるエンターテイナーになったつもりで、聞き手をプレゼンに巻き込むよう心掛けてください。

伝わる英語プレゼンの話し方

言葉というのは発するだけでなく、伝えるための努力が必要です。事前に「伝わる英語プレゼンの話し方」を頭に入れ、入念に準備をしましょう。

声の抑揚に気をつける

例えばこんな文章があったとしましょう。

“The unique selling point of this product is NOT its beauty, as there are many high quality products on the market, but rather in the level of SERVICE that we provide to the customer.”

(市場には高品質な製品が多く存在しますが、この製品独自のセールスポイントはその美しさではなく、むしろお客様に提供するサービスのレベルにあります)

 

このセンテンスの場合、力を込めて読むべき部分はどこでしょうか?一番言いたいのは製品の特徴(=お客様に提供するサービスのレベル)ですので、そこにピークがくるよう意識します。また、NOTの部分を強く読むと「その美しさではなく、サービスのレベルである」と強調できるでしょう。

スピードを調整して聴衆を惹きつける

スピードを効果的に調整することは、聴衆を飽きさせないプレゼンに繋がります。英語プレゼンで基準とする速さは100~150語WPM。「WPM」とは“Words Per Minute”の略、1分間あたりに話される(読まれる)単語数のことで、これを基準に重要なところはゆっくりと、それ以外の部分はノーマルスピード、アクセントを付けたいときはハイスピードで話すようにしてください。

結論→理由→事例→意見で伝える

英語プレゼンの基本は、結論を先に述べることです。これは英語の「主語→動詞→目的語など」といった語順にも通じています。英語話者は結論が先に述べられるコミュニケーションに慣れていますので、理由1→事例→理由2→結論…のような順番だと「論理性に欠ける」と判断されてしまうかもしれません。ビジュアル資料に箇条書きを使用するのも、論理的なコミュニケーションの助けになりますが、冗長化を防ぐためにも項目は6つまでにしましょう。

つなぎ言葉はなるべく使わない

英語プレゼンでは、自信を持って堂々としたパフォーマンスが求められます。

そのため “uh”, “you know”, “um” などのつなぎ言葉はなるべく使わないようにしましょう。これらの言葉を使うと自信がない、もしくはカジュアルな印象を与えてしまうからです。

英語プレゼンで役立つ文章構成方法

ここではテクニックとして知っておきたい、論理的で説得力のある文章構成法を紹介します。

PREP法

PREP法は

・Point(要点)あなたの主張または提案を述べることから始めます。

・Reason(理由)あなたがそれを考える理由を言います。

・Example(具体例)証拠は?それが真実であることをどのように知っているかを示します。 証拠を提供します。 あなたの事例と上記の理由を裏付けるために、1つ以上の例またはイラストを挙げてください。 これは、強力なストーリーを伝えるのに適した場所です。

・Point(要点)あなたの立場がどのように正しいかを示すことによって結論を下し、あなたの議論を繰り返します。

上記の頭文字を取った文章作成法です。PREP法に沿って文章を作成すれば、ビジネスにおいて明確な根拠に基づいた提案ができます。

DESC法

DESC法の構成は下記の通りです。

・Describe(描写する): 現在の状況と事実を明確に描写する

・Express(説明する): その状況に対する考えを主観的に説明する

・Specify(提案する): 行動方針や解決策を提案し、どんな結果を求めているのか述べる

・Consequences(結論): 提案した解決策に対する結論を述べる。小規模なプレゼンでは聞き手をここで惹きつけることをおすすめします。一方、大規模なプレゼンでは、ここで「もし私たちがこれに取り組めば…」「もし私たちがこれに取り組まなければ…」などメリットとデメリットについて確認することをおすすめします。

これは調査結果やデータに関するプレゼンでは、データが何を意味するのか専門的な知見で解釈し、その重要性について説明し、次のステップを提案し、それらのステップを踏む場合と踏まない場合の結果について話し合うことを意味します。

DESC法は主張や提案の背景を序盤でしっかり説明できるため、特に問題解決をするための英語プレゼンに向いています。

※多くの日本のブログではDESC法を

Describe(描写する)
Explain(説明する)
Specify(提案する)
Choose(選択する)

と翻訳していますが、これは上記のモデルから採用されました。シャーロン・バウワーとゴードン・バウワーの共著で、相手がやりたくないことを説得してやらせようとして抵抗されるのではなく、対立することなく相手を説得させる方法として紹介された内容が完全に繰り返されているからです。

これはしばしばプレゼンにも当てはまります。プレゼンテーターは聞き手の知識や行動を変えることを促すかもしれませんーそして聞き手は当然のようにその変化に抵抗するでしょう。例えばさまざまなデータをもとに瞑想の有益性を示したプレゼンテーターに対して「なぜ自分が瞑想をする必要があるのか?」というような。このようにDESC法は非対立的 / 非攻撃的に相手に行動を促すための手法です。

(詳しくはイェール大学が発行した初期版の1つを参考にしてください。
https://your.yale.edu/sites/default/files/adviformanagers_usingdesctomakeyourdifficultconversations.pdf

SDS法

Summary(要点)

Details(詳細)

Summary(要点)

という、聞き手の理解を深めるのに最適なSDS法。PREP法やDESC法よりもシンプルで、より聴衆の記憶に残りやすい構成です。

まず、エッセイと同様に、私たちが言おうとしていることの要約を言います。

Tokyo is a really beautiful city.
(東京は本当に美しい街です。)

次に、証拠または理由となる詳細を提供します。

The architectural variety in the buildings gives a unique feeling to the many areas. Few famous places (Shinjuku, Ikebukuro, Asakusa, Tokyo Station area, etc.) look exactly the same.
(建築の多様性は、多くの地域に独特の感覚を与えます。有名な場所(新宿、池袋、浅草、東京駅周辺など)は違った印象を持ちます)

There are many green spaces including parks, shrines and temples, and outdoor sports fields.
(公園、神社、神殿、野外運動場など、緑地がたくさんあります。)

There is a blend of old and new. While it may not be as pronounced as in Kyoto, Tokyo also has many old buildings, statues, and so on, while most of the city is very modern.
(古きものと新しきものが融合し、京都ほど目立たないかもしれませんが、東京には古い建物や彫像などがたくさんありながら、街のほとんどはとても近代的です。)

最後に、少し異なる言葉を使用して要約を繰り返します。

Because of the architectural variety, the mix of green space, and the blend of old and new, I think that Tokyo is a really beautiful city.
(建築の多様性、緑地の混ざり合い、新旧の融合から、東京は本当に美しい街だと思います。)

PREP, DESC, SDS - どれを使えばいい?

プレゼンテーションの内容の構造を形成するには、PREP、DESC、およびSDSを試して、どれを最も好むか確認する必要があります。 3つの方法すべてを使用する必要はありません。本質的に、それらはあなたが行おうとしているプレゼンテーションのタイプに応じて多かれ少なかれ効果的な異なるアプローチです。私たちのお気に入りは、科学会議やビジネス会議でデータを提示するためのPREP、企業の目標に向けて従業員を導きたいマネージャーなどによる社内会議のためのDESC、そして私たちの意見を説明するためのSDSです。しかし、一部の人々は、方法の1つを習得し、それをすべてのタイプのプレゼンテーションで使用することを好みます。これはあなた次第です。

言葉以外で英語プレゼンの質を上げるためのヒント

一説によるとコミュニケーションの4分の3以上は非言語的だそうです。英語プレゼンの際はノン・バーバルの部分もしっかり意識していきましょう。

聴衆とアイコンタクトを取る

聴衆に「自分は無視されていない」と感じてもらえるよう、プレゼン中はしっかりアイコンタクトを取りましょう。目安は「一文につき一人とアイコンタクト」です。最初はアイコンタクトを取ることに抵抗があるかもしれませんが、アイコンタクトを取っているうちに緊張が薄れてくるという、話し手にとってのメリットもあります。

ジェスチャーで重要な点を印象付ける

 ・数字が出てきたとき

・増加や減少を示すとき

・キーワードが出てきたとき

以上の3場面では、ぜひジェスチャーを取り入れましょう。

例えば:“There are 3 reasons for this.”

(これには3つの理由があります)

といいながら手で3を示したり、

 

例えば:“The unique selling point of this product is NOT its beauty, but rather in the level of SERVICE that we provide to the customer.”

(この製品独自のセールスポイントはその美しさではなく、むしろお客様に提供するサービスのレベルにあります)

という例文の“the level of SERVICE”で手を使ってアクセントをつけたりなどがあります。


数字以外の部分はどこでジェスチャーを付けるか判断が難しいかもしれませんが、増減を示す以外にも、形容詞(high/low)や副詞(“dramatically changed”の“dramatically”など)の部分にジェスチャーを加えると、自然な形でプレゼンにアクセントを付けられるでしょう。

「間」を効果的に使う

英語プレゼンの「間」には「話題が変わるときの間」「重要な部分の前の間」「聴衆が理解するための間」の3種類があります。これらのポイントで間を入れることで、話し手と同じペースでプレゼンを理解する助けになるでしょう。話題が変わるときの間は1秒くらい、重要な部分の前の間は2秒くらい、聴衆が理解するための間は3秒くらい、など「間」にも変化を付けるとよりメリハリが付きます。

英語プレゼンに役立つフレーズ

it is not ~ but rather…

(〜ではなくむしろ…である)

 

so the key point here is ~

(そう、ここでのポイントは〜です)

 

remember ~

(〜ということを覚えておいてください)

 

This most interesting fact about  ~  is … !

(〜について最も重要な事実は…ということです)

 

The novelty of this research is the discovery of  ~ !

(この研究の斬新なところは〜の発見にあります)

 

“This brings me to the end of presentation”

(これでプレゼンテーションを終わります)

多くの役立つ英語フレーズを学びたい方は、このブログをご覧ください
英語プレゼンの構成・使えるフレーズ

「良いプレゼン」とは
「記憶に刻まれ納得させられるプレゼン」のこと

もし本記事を読んでもいまいちビジネス英語プレゼンに自信が持てない方には、ネイティブ講師から指導を受けることをおすすめします。BEYONDの英語プレゼン録音サービスは、ネイティブ講師がプレゼンの英文スクリプトを録音し、アドバイスと一緒に提供するサービスです。英語そのものの失敗を恐れているのでは、プレゼンの質を高めることはできません。英語話者に聞かせるプレゼンは、英語話者に指導してもらうのが一番。詳細は公式サイト(https://beyond-ets.jp/presentation/)をご覧ください。

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